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信徒の体に役人たちがこもをまきはじめた。信徒は首だけ 蓑 から出た蓑虫のような姿になっていく。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:64% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......の背につんだ薦俵をおろしはじめた。「なあ」通辞はたのしそうにこちらの表情を窺いながら、「あの薦をどのように使うか、パードレ、おわかりかな」 ガルペを除いた三人の信徒の体に役人たちが薦をまきはじめた。信徒は首だけ蓑から出た蓑虫のような姿になっていく。「間もなく小舟に乗せられてな。沖に舟を漕ぎ出す。この入江は見かけよりも深いて」 青鈍色の単調な波が相変らず浜を嚙んでいた。雲は太陽を覆いかくして鉛色に低くたれこ......
単語の意味
体(からだ)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
首・頸・頚(くび)
蓑虫(みのむし)
・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
首・頸・頚・・・1.頭と胴体をつなぐ細い部分。頸部(けいぶ)。また、「頭」そのものを指す場合もある。
2.1に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟(首にあたる部分)。「びんの首」「セーターの首」など。
3.免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
蓑虫・・・ミノガ科のガの幼虫。葉や小枝を吐いた糸で継ぎ合わせて袋を作り、その中に住む。名前の由来は、その袋が蓑(みの[=昔の雨具])のように見えたから。袋の中で蛹さなぎになり、やがて成虫となる。雌は成虫になってからも袋の中で生活をする。
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