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彼は眼の前の彼女の体が、次第に容積を減じ生命の充溢を失い、どこかへ、粉のようにとびちってしまうかのように想像する。
野間 宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:89% 作品を確認(amazon)
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儚げな人
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......。《そのうちに食えなくなるのだ……今月から少し給料がよくなるようだが、すべては、食費にいってしまうのだからな……このひとの会社にしても同じことだろう……》そして彼は眼の前の彼女の体が、次第に容積を減じ生命の充溢を失い、どこかへ、粉のようにとびちってしまうかのように想像する。 彼には既に彼女に言うべき言葉がなかった。彼は、自分の口から如何なる言葉が出ようと、それがこの前にいる彼女の心の底にとどくことがないのを感じていた。このひとの中......
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体(からだ)
・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
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