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彼に口説かれた女は、面食らいながらも、瞬時にして、彼独特のリズムの中に取りこまれていく。それまで、互いの間にやわらかく静かに流れていたバラードが、ふいにフーガに変わり、やがて狂おしいアップテンポのリズムを刻み始めるようなものである。相手の女は、野呂がもたらしてくれるリズムを味わい、我知らず陶然となる。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:17% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......口説きたくなったら口説く。抱きたくなったら抱く。先のことは考えない。考えないのだが、きちんと無意識下の計算はできている。彼は多分、そういう男だったはずである。 彼に口説かれた女は、面食らいながらも、瞬時にして、彼独特のリズムの中に取りこまれていく。それまで、互いの間にやわらかく静かに流れていたバラードが、ふいにフーガに変わり、やがて狂おしいアップテンポのリズムを刻み始めるようなものである。相手の女は、野呂がもたらしてくれるリズムを味わい、我知らず陶然となる。 野呂がわたしを抱く前に、あるいはわたしを抱いた後に、妻以外の女をいったい何人、抱いてきたのかはわからない。案外少なかったのかもしれないし、数字を聞いただけで卒......
単語の意味
陶然(とうぜん)
味わい(あじわい)
面食らう(めんくらう)
口舌・口説(くぜつ・くぜち)
陶然・・・酒に酔っ払って気持ちのいいさま。心を奪われて気持ちよくなっているさま。「然」は他の語の後ろに付いて、状態をあらわす字。
味わい・・・1.食べ物の味。味の調子。風味。
2.趣。しっとりと落ち着いて、心惹かれる感じや雰囲気。
面食らう・・・いきなりの出来事に驚いて戸惑う。
口舌・口説・・・1.男女間の言い争い。文句。
2. 言葉。弁舌。また、口先だけの物言い。多弁。おしゃべり。
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中森くんは女の子の矢印が集中する男子の代表のような子
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
(女に対して堂々としている、女心をわかっている)かの女は、むす子が頑是ない時分から、かの女の有りあまる、担い切れぬ悩みも、嘆きも、悲しみも、恥さえも、たった一人のむす子に注ぎ入れた。判っても、判らなくても、ついほかの誰にも云えない女性の嘆きを、いつかむす子に注ぎ入れた。《…略…》稚純な母の女心のあらゆるものを吹き込まれた、このベビー・レコードは、恐らく、余白のないほど女心の痛みを刻み込まれて飽和してしまったのではあるまいか。この二十歳そこらの青年は、人の一生も二生もかかって経験する女の愛と憎みとに焼けただらされ、大概の女の持つ範囲の感情やトリックには、不感性になったのではあるまいか。そう云えば、むす子の女性に対する「怖いもの知らず」の振舞いの中には、女性の何もかもを呑み込んでいて、それをいたわる心と、あきらめ果てた白々しさがある。そして、この白々しさこそ、母なるかの女が半生を嘆きつくして知り得た白々しさである。その白々しさは、世の中の女という女が、率直に突き進めば進むほど、きっと行き当る人情の外れに垂れている幕である。冷く素気なく寂しさ身にみる幕である。死よりも意識があるだけに、なお寂しい肌触りの幕である。女は、いやしくも女に生れ合せたものは、愛をいのちとするものは、本能的に知っている。いつか一度は、世界のどこかで、めぐり合う幕である。むす子の白々しさに多くの女が無力になって幾分へつらい懐しむのには、こういう秘密な魔力がむす子にひそんでいるからではあるまいか。そしてこの魔力を持つ人間は、女をいとしみ従える事は出来る。しかし、恋に酔うことは出来ない。あわれなわが子よ。
岡本かの子 / 母子叙情関連カテ異性にモテる人女心
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娘の頬に涙のようにおれの精液がとび散って光っている
大江 健三郎 / セヴンティーン「性的人間 (新潮文庫)」に収録 amazon
抱きつかれてキスされて、キスを返した。
吉本 ばなな「アムリタ(上) (新潮文庫)」に収録 amazon
彼女が笑うと 微かにまわりの空気が膨らむ。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon関連カテ笑顔恋愛・恋する・恋心
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