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全身を耳にして
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:93% 作品を確認(amazon)
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耳を澄ます・聞き耳を立てる
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前後の文章を含んだ引用
......手口を出て鍵を掛け、ノブを確かめ、いそいそと裏庭へ廻った。 塀の外へ出るのだとばかり想像していた洋介は少時そのままの姿勢で待ったが、どうも様子がおかしい。 彼は全身を耳にして忍び足で裏庭のほうへ進み、戸袋の陰から首を伸ばした。 崖下の隅に屋根だけの物置き場があって、建材の古いのやら、シートを被った段ボール箱やらが乱雑に積んである。女......
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耳を澄ます・聞き耳を立てるの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
耳を裏向けにするような集注で、佃の言葉を期待した。
宮本百合子 / 伸子
一生懸命神経を張り詰めて
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
木偶(でく)のように黙念と聴きいる
真継 伸彦 / 鮫 amazon
伊吹の声が、私のすぐ横で薄暗い空気を揺すっている。 私はその振動を、鼓膜で齧るようにゆっくり耳の中に吸い込みながら歩いていた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
藻や太藺 が風の狼藉の跡に踏みしだかれていた。
岡本かの子 / 金魚撩乱
(ひっそりとした町)首をしめられたような町の中
室生 犀星 / 杏っ子 amazon
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