(雨は)一日中、この小屋をとり巻く雑木林に 陰鬱 な音をたてています。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:13% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
雨の音
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......士を一人も持たず少しずつ希望をなくし、闇の中を彷徨しだすかもしれません。 昨日も雨でした。もちろん、この雨はやがてやってくる雨期の前ぶれではありません。しかし、一日中、この小屋をとり巻く雑木林に陰鬱な音をたてています。時々、樹々は身震いをして雨滴をおとします。そのたびごとにガルペと私は板戸の小さな隙間にしがみついて外を覗くのです。それがやっと風の仕業だとわかると怒りに似た気持......
単語の意味
陰鬱(いんうつ)
雑木(ぞうき)
陰鬱・・・陰気(=どんよりして)で鬱陶(うっとう)しい(=晴れ晴れしない)さま。気持ちがすっきりしてないさま。気分が重苦しいさま。
雑木・・・いろいろな木々。炭や薪にする以外使えない木の総称。
ここに意味を表示
雨の音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
遠い日のおしゃべりの記憶のように、今夜も雨の音がずっとひそやかに鳴っている。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
貯水タンクに叩きつける雨の音はまるで太鼓の音のよう
宇野千代 / 色ざんげ amazon
こもるともなき雨の音が、部屋の内にこもっている
池波 正太郎 / 剣客商売 amazon
このカテゴリを全部見る
「音の響き」カテゴリからランダム5
沖から寄せる海嘯(かいしょう)の叫び声
三島 由紀夫 / 午後の曳航 amazon
「雨・霧」カテゴリからランダム5
同じカテゴリの表現一覧
音の響き の表現の一覧
雨・霧 の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ