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玄関の狭い 廂 合いから差込んで来る西日で、いつもは薄暗い廊下の 縁板 が熱くなっていた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:46% 作品を確認(amazon)
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室内に差し込む光
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前後の文章を含んだ引用
......なった。どうせ最近会うのにこんなに精しく書く必要はないのだ。そう思い思いやはり惰性的に色々書いて了った。彼が坐り疲れた身体を起し、その手紙を頼みに立って行くと、玄関の狭い廂合いから差込んで来る西日で、いつもは薄暗い廊下の縁板が熱くなっていた。 彼は少時して湯に入り、又前日のように団扇を持って腰を下ろしていた。遙か荒神橋の方から何気ない真顔で、急ぎ足に帰って来る高井の姿が眼に入った。そして前まで来ると......
単語の意味
西日(にしび)
西日・・・西に傾いた太陽の光。とくに、真夏の変わらず衰えない夕方の日差しについていう。
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残暑の 陽 が流れこむ二階の病室
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
あけ放した障子からかわいた暖かい光線が畳の表三分 ほどまでさしこんでいる
有島武郎 / 或る女
部屋中がサンルームのように、光に満ちていた。
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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天井の明かり取りから落ちてくる、淡い木漏れ日のような琥珀色の光
森 瑤子 / 傷 amazon
(店じまいして間もない書店)棚の半分は空っぽで、雑誌は殆んど全部返品用に紐でくくられていた。最初に見たときより店内はもっとがらんとして寒々しかった。まるで海岸に打ち捨てられた廃船のように見えた。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
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日の光が、数知れず枝をさしかわしている低い灌木の隙間をようやくのことで潜り抜ける
堀 辰雄 / 風立ちぬ amazon
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