ひとの股の形をした枝
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:2% 作品を確認(amazon)
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枝
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前後の文章を含んだ引用
......ある。匍匐っているこれらの尾のある人々の傍に、低い木の切り株が切り口から細い幾多の枝をさしのべ、舌を出し、それは焦がされた欲望と腐敗した肉体の匂いを放っている。ひとの股の形をした枝やもつれ合う毛や、嘲笑する機関がその切り株の後のまばらなくさむらの中にちらついている。そのくさむらの前にやはり尾のある人間が、足を開けて坐り、何か自分の受ける苦......
単語の意味
股・胯・叉(また)
股・胯・叉・・・1.一つのもとから二つ以上に分かれている所。また、そうなっているもの。
2.胴から足が分かれ出る、付け根の部分。またそこから両腿(りょうもも)にかけての内側の部分。ズボンやパンツなどの、その部分もいう。
2.胴から足が分かれ出る、付け根の部分。またそこから両腿(りょうもも)にかけての内側の部分。ズボンやパンツなどの、その部分もいう。
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枝の表現・描写・類語(植物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
木の枝がひゅうひゅうと悲痛の響きを立てて泣く
長塚 節 / 土 amazon
大きな樹の枝が、頭に蔽(おお)い被さるように空を遮る
夏目 漱石 / 門 amazon
木の枝のしなう音が、人間の呼吸みたいに強弱となって繰り返される
富岡 多恵子 / 砂に風 amazon
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「植物」カテゴリからランダム5
一枚も残らず葉を振い落した五六本の桐の木が、星の光りを仰ぎつつ妙な枝ぶりを躍らしている。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
どんぐりの木の葉が、かわいたような全く重味のない響きをたてて動く
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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