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前後の文章を含んだ引用

......どけるために知り合ったとしたらいやだとだけ、思っていた。「帰ろうか。」　萃は言い、立ち上がった。「うん。」　蚊に刺されたかゆい足をかきながら、萃についていった。つんとして歩いてゆく後ろ姿が、愛玩犬みたいに生意気で細っこかった。　帰り道の車の中で、ふと思い出してたずねた。「いっぺん、研究室に電話くれた？」　ハンドルを握ったまま、萃はうなずいた。「どうして私が出たとたんに切ったの？」　私......

単語の意味

後ろ姿・後姿（うしろすがた）

姿・形・容・態・躰・體・軆・骵（すがた）

犬・狗（いぬ）

後ろ姿・後姿・・・後ろから見た姿。後ろ手（うしろで）。

姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・１．身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
２．身なり。容姿。
３．目に見える、人の形。人の存在。
４．物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
５．物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]

犬・狗・・・１．イヌ科の哺乳動物。大昔から人間に飼育されてきた家畜。従順で賢く、家やヒツジの番をしたり、犯人捜査や目や耳の不自由な人の導いたりもできる。
２．（あちこちとかぎ回るところから）他人の秘密などをかぎ回って報告する者。スパイ。まわしもの。間者（かんじゃ）。