一帯の山脈が、日に背いてゐるせゐか、かがやく可き残雪の光もなく、紫がかつた暗い色を、長々となすつてゐる
芥川龍之介 / 芋粥 ページ位置:55% 作品を確認(青空文庫)
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山脈・山の連なり
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前後の文章を含んだ引用
......馬蹄の反響する野は、茫々たる黄茅 に蔽 はれて、その所々にある行潦 も、つめたく、青空を映したまま、この冬の午後を、何時かそれなり凍つてしまふかと疑はれる。その涯 には、一帯の山脈が、日に背いてゐるせゐか、かがやく可き残雪の光もなく、紫がかつた暗い色を、長々となすつてゐるが、それさへ蕭条 たる幾叢 の枯薄 に遮 られて、二人の従者の眼には、はいらない事が多い。――すると、利仁が、突然、五位の方をふりむいて、声をかけた。 「あれに、よい使......
単語の意味
紫(むらさき)
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鳥の背骨のようにある山脈
塩野 七生 / ロードス島攻防記 amazon
中央山脈の死火山の群が、 駱駝 の瘤のような輪郭を描いていた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
上越から甲州の、あまり高くない山々
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
山肌が赤味を帯びて蜿々と連なったこの山脈は、確かに竜の天空にのた打つような趣に見える
深田 久弥 / 四季の山登り (1963年) amazon
薄墨で掃いたようななだらかな連山
小田 岳夫 / 城外「城外・紫禁城の人―他二篇 (1957年) (角川文庫)」に収録 amazon
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一里も離れている「隣りの人」
小林多喜二 / 蟹工船
山から見下ろすとまるで豊かな海のようにも見えた一面の桑畑
村上 春樹 / 1973年のピンボール amazon
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