風に拭われたような下弦の月
徳永 直 / 太陽のない街 作品を確認(amazon)
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月
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単語の意味
下弦の月(かげんのつき)
下弦の月・・・満月のあとの、左半分が光る半月。満月から新月になる間の月。陰暦22,3日ごろの月。月の入り(西に沈むころ)には、弦が下方に見えることから。 ⇔ 上弦の月。
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月の表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
切り 貼ったような満月
浅田次郎 / オリヲン座からの招待状「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
月が青い氷のなかの刃のように澄み出る
川端 康成 / 雪国 amazon
女の眉ほどな、月
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
月の輝きを無心に眺めているうちに、天吾の中に古代から受け継がれてきた記憶のようなものが呼び起こされていった。人類が火や道具や言語を手に入れる前から、月は変わることなく人々の味方だった。それは天与の灯火として暗黒の世界をときに明るく照らし、人々の恐怖を和らげてくれた。その満ち欠けは時間の観念を人々に与えてくれた。月のそのような無償の慈悲に対する感謝の念は、おおかたの場所から闇が放逐されてしまった現在でも、人類の遺伝子の中に強く刷り込まれているようだった。集合的な温かい記憶として。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
あの月、大根みたいじゃない? 切り損った薄切りの大根
向田 邦子 / 大根の月「思い出トランプ (新潮文庫)」に収録 amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
蒸すような空気がこもって
有島武郎 / 或る女
若い生姜 の根ほどの雲の峯
岡本かの子 / 河明り
空は抜けるように青く、細くかすれた雲がまるでペンキのためし塗りでもしたみたいに天頂にすうっと白くこびりついていた
村上 春樹 / ノルウェイの森 上 amazon
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