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(PTSD)バグダッドでの生活にからだが適応しすぎてしまっていたから。パリに戻ってからも日常生活に復帰できなくて、
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 ページ位置:77% 作品を確認(amazon)
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心の病気(ノイローゼ)
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......になってはいけないと感じてたからですか?」と尋ねた。 洋子は、その思いがけない問いかけに、一瞬、言葉を失った。そして、すぐに、「わたしの場合は、そうじゃなくて、バグダッドでの生活にからだが適応しすぎてしまっていたから。パリに戻ってからも日常生活に復帰できなくて、……」 と否定しかけた。しかし、その先が続かず、むしろそうなのだろうかと考えた。「生存者の罪悪感」という言葉まで知っていて、しかも、これまで一度として、そんなふ......
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心の病気(ノイローゼ)の表現・描写・類語(健康・体調・病気のカテゴリ)の一覧 ランダム5
洋子は、自分が、バランスを崩しつつあることを自覚した。支えきれないほど大きなトレイを持たされて、そこに載せられた幾つもの玉を安定させようと腐心しているかのようだった。一つを気に掛ければ他方が走り出し、落とさぬように慌てた動作のために、今度は一斉に反対に玉が転がり出してしまう。……そんなことの繰り返しだった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
人間のしくみはたいていとても単純でよくできている。複雑にしてしまうのは心と体がばらばらに働き、心のほうが暴走してゆく時だけだと思う。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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エジプトのミイラのように、両脚に厚い繃帯を施されて、身動きもできない
獅子文六 / 沙羅乙女
背筋をせり上がってくる生きる気力を奪うような悪寒
泉 優二 / ブラインドコーナー amazon
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