黴びたような色あいの半月が浮かんでいる。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:98% 作品を確認(amazon)
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月
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前後の文章を含んだ引用
......ができる。 そうだね? そのとおり。 ぼくはベッドを出る。日焼けした古いカーテンを引き、窓を開ける。そして首を突き出してまだ暗い空を見上げる。そこには間違いなく黴びたような色あいの半月が浮かんでいる。これでいい。ぼくらは同じ世界の同じ月を見ている。ぼくらはたしかにひとつの線で現実につながっている。ぼくはそれを静かにたぐり寄せていけばいいのだ。 それからぼくは......
単語の意味
半月(はんげつ)
半月・・・半円の形の月。弦月(げんげつ)。弓張り月。
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女の眉ほどな、月
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
通り過ぎたばかりの雲の縁が、月の明かりに淡く染められている。長いスカートの裾をうっかり染料に浸けてしまったみたいに。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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ながれ星がいっぱい夕立のようにふりだした
庄野 英二 / 星の牧場 amazon
夢野久作 / ドグラ・マグラ
あの月、大根みたいじゃない? 切り損った薄切りの大根
向田 邦子 / 大根の月「思い出トランプ (新潮文庫)」に収録 amazon
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