(裏ごし)私は裏ごしが嫌いだ。めんどくさくてしんきくさくて、裏ごしをしていると、世の中にはもっとほかにするべきことがたくさんあるじゃないか、としみじみ考えたりするのだ。だから、みんなミキサーにかけてしまう。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 ページ位置:5% 作品を確認(amazon)
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めんどくさい・煩わしい
料理全般
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前後の文章を含んだ引用
......肉汁をとる本格的コンソメもスープなら、三十秒でとける固型スープもスープだ。 このところ私が作っているのは、誰でも出来る、家庭的、健康的、野菜のポタージュである。私は裏ごしが嫌いだ。めんどくさくてしんきくさくて、裏ごしをしていると、世の中にはもっとほかにするべきことがたくさんあるじゃないか、としみじみ考えたりするのだ。だから、みんなミキサーにかけてしまう。「石井さんって料理熱心ときいていたのに、なーんだ」といわれるかも知れないが、本当のことだから仕方がない。 野菜スープは、毎日ちがったのを作った。にんじんの日、ほ......
単語の意味
辛気臭い(しんきくさい)
辛気臭い・・・元気が無いこと。気分が晴れ晴れとしないようす。いら立たしいこと。
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めんどくさい・煩わしいの表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
もう何もかもどうでもいいような、口をきくのも億劫な気分になる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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湯気をふきながら、バラバラした熱い飯を頬ばると、舌の上でせわしく、あちこちへやった。「初めて」熱いものを鼻先にもってきたために、水洟 がしきりなしに下がって、ひょいと飯の中に落ちそうになった。
小林多喜二 / 蟹工船
お皿の上に小山のごとく盛ってあって、見ただけで恐れをなしてしまった。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
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西嶋の発言は、女性陣の士気を、ずいぶんと下げた。合コンの雰囲気を海だとするならば、鳥井や長谷川さんが苦労して、波を起こし、砂浜近くにまで海面を引き寄せていたのに、西嶋の、「歴史を変えようがとにかく抗生物質をばんばん使えばいいじゃんか」論が、一息に台無しにした。水の枯れた地面を指し、「ここは昔、海だったのです」と懐古するように、僕たちの座卓に対して、「こう見えても、この合コンも昔は盛り上がっていたのです」と懐かしむこともできるくらいだ。
伊坂 幸太郎 / 砂漠 amazon
嫌悪をもよおして
林芙美子 / 新版 放浪記
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