もう何もかもどうでもいいような、口をきくのも億劫な気分になる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:76% 作品を確認(amazon)
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めんどくさい・煩わしい
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前後の文章を含んだ引用
......れている。一時間以上は待ち時間があると言われたので、受付だけすませて近くのうどん屋に入る。 注文したものがくるのを待ちながら熱いお茶を飲んでいるうちに、十和子はもう何もかもどうでもいいような、口をきくのも億劫な気分になる。「腹減ってるやろ。話は後にしてさき食べよ」 陣治は箸を割って、運ばれてきた天婦羅うどんにさっさと口をつける。頬張ったものを噛みながら、十和子が食べはじめるのをじ......
単語の意味
億劫(おくこう・おっこう・おっくう)
億劫・・・1.仏教における時間の最長単位である「劫(こう・ごう)」の一億倍。転じて、極めて長い時間。永遠。万劫(ばんごう・まごう・まんごう)。
2.(時間が長くかかってやりきれないという意味が転じて)面倒くさくて気が進まないこと。何もやりたくない気持ち。(「おっくう」と読む場合が多い)
2.(時間が長くかかってやりきれないという意味が転じて)面倒くさくて気が進まないこと。何もやりたくない気持ち。(「おっくう」と読む場合が多い)
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考えれば考えるだけの億劫と、重くのしかかるものが大阪、母子、を思うと、その字づらからその音からその方角から心象から、いつもわたしの背後に向かって一切の音のない、のっぺりとした均一の夜のようにやって来ては拭いきれぬしんどさが、肺や目をじっとりと濡らしてゆく思い。
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
もう何もかもどうでもいいような、口をきくのも億劫な気分になる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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