鄙びた、何も見るところのないような、悲しくなるほど荒れすさんだ田舎町
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:39% 作品を確認(amazon)
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田舎(いなか)
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前後の文章を含んだ引用
......っていいのね、とわたしは言った。 もちろんだよ、と野呂は相変わらず可笑しそうに言った。 野呂と三泊四日の旅に出るのは、それが初めてだった。旅先で……たとえそれが鄙びた、何も見るところのないような、悲しくなるほど荒れすさんだ田舎町であったとしても……自分と野呂とが、いつも暮らしている東京から遠く離れ、別の土地で愛し合うことができる、と思うと、わたしはそれだけで子供のように興奮した。 愛し......
単語の意味
鄙びる(ひなびる)
鄙びる・・・いかにも田舎の雰囲気が漂う。
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新潟という地も、降り積もる雪も、信雄にとっては未知な、それでいて妙に寂しげな響きを持つものであった。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
国道沿いの明かりがぎりぎり届くところにアパートは位置していて
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
時どき烟 を吐く煙突があって、田野はその辺 りから展 けていた。レンブラントの素描めいた風景が散らばっている。
梶井基次郎 / 城のある町にて
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「地上・陸地」カテゴリからランダム5
様々な音が混じりあったやわらかなうなりが、雲のように街の上に浮ぶ
村上 春樹 / 螢・納屋を焼く・その他の短編 amazon
雨脚が、竹薮にしぶくような寂しいざんざ降りの音を立てる
芥川 龍之介 / 魔術 amazon
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