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人の気配がどこにもなかった。白くて綺麗なビルだらけの街は、画用紙で作った模型のような偽物じみた光景だった。 まるでゴーストタウンのような、ビルだけの世界。
村田 沙耶香「コンビニ人間」に収録 ページ位置:8% 作品を確認(amazon)
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ビル・建物
過疎地・ゴーストタウン
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前後の文章を含んだ引用
......頃、学校の行事で能を観に行き、友達がいなかった私は一人で帰るうちに道を間違えたらしく、いつの間にか見覚えのないオフィス街に迷い込んだのだった。 ふと気が付くと、人の気配がどこにもなかった。白くて綺麗なビルだらけの街は、画用紙で作った模型のような偽物じみた光景だった。 まるでゴーストタウンのような、ビルだけの世界。日曜の昼間、街には私以外誰の気配もなかった。 異世界に紛れ込んでしまったような感覚に襲われ、私は早足で地下鉄の駅を探して歩いた。やっと地下鉄の標識を見つけてほっ......
単語の意味
光景(こうけい)
光景・・・1.目に前に広がる景色。そこに見える景色や物事のありさま。景色。様子。
2.日の光。
2.日の光。
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(アパート)小さな門があるだけの、古いアパートだ。こんにゃくを横向きに立てたような形をしている。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー 角川文庫 amazon
(壁が全部ガラスで入口のないビル)入口というものがないんだ。まるで巨大な金魚鉢みたいにね
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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(個人経営の古本屋)本で作られた洞穴のような店内
三上 延 / ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~ amazon
戦前の品川へ、二度ほど足を運んだことがあるが、貸座敷(遊女屋)、料理屋、茶屋などが軒を連ね、江戸時代の繁昌ぶりが、まだ名残りをとどめていた。 大正の大震災にも、昭和の戦災にも品川は焼け残ったので、十数年前に久しぶりで、ゆっくりと品川を歩いたときも、大きな宿場町の微かな匂いが、裏道にただよっていた
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
館が往時の古城のように深い木立の中にある
阿刀田 高 / ナポレオン狂 amazon
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