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長くなり始めた夜もそのころにはようやく白 み始めて、蝋燭 の黄色い焔 が光の亡骸 のように、ゆるぎもせずにともっていた。
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:17% 作品を確認(青空文庫)
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揺れる炎・ともし火
蝋燭(ろうそく)
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前後の文章を含んだ引用
......襲われた。葉子の心は今、おぼろげな回想から、実際膝 つき合わせた時にいやだと思った印象に移って行った。そして手に持った晴れ着をトランクに入れるのを控えてしまった。長くなり始めた夜もそのころにはようやく白 み始めて、蝋燭 の黄色い焔 が光の亡骸 のように、ゆるぎもせずにともっていた。夜の間 静まっていた西風が思い出したように障子にぶつかって、釘店 の狭い通りを、河岸 で仕出しをした若い者が、大きな掛け声でがらがらと車をひきながら通るのが聞こえ出し......
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「光と影」カテゴリからランダム5
薄暗い光がさらに薄くなり、懐中電灯の灯が命でも尽きるように弱々しく輝いてスーッと消えた
阿刀田高 / ミッドナイト物語 amazon
林芙美子 / 新版 放浪記
暗い寒い港町には提灯 の火があっちこっち飛んでいた。
林芙美子 / 新版 放浪記
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繩が火の粉を散らしながら二つに分れ落ちる
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
厚い溶岩の上に冷たい水をブチまけたように、白い煙にとりまかれる
大原 まり子 / イル&クラムジー物語 amazon
「道具・家具」カテゴリからランダム5
煙草を吸っていた陣治が薄い煙越しにこっちを凝視している。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「ホイヤ、ホイヤ」 と、 剽軽 な声を掛けながら鉋を操つると、粗い木材がくるくると渦巻き状の屑を吐いてみるみるまっ白な角材に変わってしまう。
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
ひもの切れそうなミュールを素足にひっかけて
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
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