臥した牛の背のように悠揚として空に曳くながい稜線
森 敦 / 月山 作品を確認(amazon)
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山
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単語の意味
悠揚(ゆうよう)
稜線(りょうせん)
背(せ)
牛(うし)
悠揚・・・ゆったりと落ち着いているさま。慌しくなく、ゆとりがあるさま。
稜線・・・連なった山を遠くから見たときの、ある山の頂上と隣の山の頂上を結ぶ、一番高い部分の線。尾根(おね)の線。
牛・・・ウシ科の哺乳動物の総称。古来より、耕作などの労働力としても使われる重要な家畜。体は頑丈で頭に二本の角を持ち、尾は細い。草などを食い反芻(はんすう)する。和牛は黒色のものが多く、朝鮮牛は赤褐色で小形。肉・乳は食用、皮・骨・角などでもさまざま作られる。
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山の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
何日かつづいたやわらかな雨に夏のあいだほこりをすっかり洗い流された山肌は深く鮮やかな青みをたたえ、《…略…》細長い雲が凍りつくような青い天頂にぴたりとはりついていた。空は高く、じっと見ていると目が痛くなるほどだった。
村上春樹 / ノルウェイの森 amazon
ひんやりとした山の静寂が冷え冷えと身肌に迫る
福永 武彦 / 草の花 amazon
白い鋼鉄の固さで空に突き出ている岩峰
新田 次郎 / 縦走路 amazon
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「地上・陸地」カテゴリからランダム5
見晴らす広漠とした河原に石と砂との無限の展望。
岡本かの子 / 東海道五十三次
十四五年も前にゃア、まだこの道は海だったが、埋立して海がずっと向うへ行きやんした。
林芙美子 / 新版 放浪記
東京から新幹線で一時間以上かかる地方都市から、さらに在来線で三〇分ほど行った田舎町
湊 かなえ / 花の鎖の解説「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
朽ちかけた小さな祠のそばに、注連縄の巻かれた杉が二本そびえている。そのあいだからのびるのは、獣道かと見まごう小道だ。細い道は、山の奥へ奥へとつづいているようだった。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
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