TOP > 人物表現 > 動作・仕草・クセ > 泣く・涙を流す
今までとめどなく流していた涙は、近づくあらしの前のそよ風のようにどこともなく姿をひそめてしまっていた。
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:93% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
泣く・涙を流す
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......来ていた。 葉子はぎょっとして、血の代わりに心臓の中に氷の水を瀉 ぎこまれたように思った。死のうとする時はとうとう葉子には来ないで、思いもかけず死ぬ時が来たんだ。今までとめどなく流していた涙は、近づくあらしの前のそよ風のようにどこともなく姿をひそめてしまっていた。葉子はあわてふためいて、大きく目を見開き、鋭く耳をそびやかして、そこにある物、そこにある響きを捕えて、それにすがり付きたいと思ったが、目にも耳にも何か感ぜられな......
単語の意味
何処とも無く(どこともなく)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
何処とも無く・・・はっきりとした場所は言えないが、なんとなく。どことなく。
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
ここに意味を表示
泣く・涙を流すの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
激流のような激しさで泣いている
林芙美子 / 新版 放浪記
堰 が切れたみたいに泣いていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
(酔って心(しん)まで赤くなった)目からはほろほろと煮えるような涙が流れて
有島武郎 / 或る女
ひとりでに涙がわくようにあふれ出て
有島武郎 / 或る女
このカテゴリを全部見る
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
彼は真新しい八十八個の鍵盤を前にしたウラジミール・ホロヴィッツ(ピアニスト)のように、十本の指を静かに空中に波打たせた。それから心を定め、ワードプロセッサーの画面に文字を打ち込み始めた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
目の前にある記事を目でなぞる。文字の羅列が意味のある文章になるまで、少し時間がかかった。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
鉛筆をなめながら詩を書く。
林芙美子 / 新版 放浪記
「泣く」カテゴリからランダム5
同じカテゴリの表現一覧
動作・仕草・クセ の表現の一覧
泣く の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ