にはかに空のほうでヒィウと鳴って風が来ました。雪はまるで粉のやうにけむりのやうに舞ひあがり
宮沢賢治 / ひかりの素足 ページ位置:38% 作品を確認(青空文庫)
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風
雪
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......ました。返事もなくこだまも来ずかへってそらが暗くなって雪がどんどん舞ひおりるばかりです。 「さあ、歩 べ。あと三十分で下りるにい。」 一郎はまたあるきだしました。 にはかに空のほうでヒィウと鳴って風が来ました。雪はまるで粉のやうにけむりのやうに舞ひあがりくるしくて息もつかれずきもののすきまからはひやひやとからだにはひりました。兄弟は両手を顔にあてて立ちどまってゐましたがやっと風がすぎたので又あるき出さうとすると......
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寒い風が 刈田 を 渡って 吹いた。
志賀 直哉 / 山科の記憶「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
たむろしていた風が、焚き火に吸い寄せられたように、庭の片隅から起ちはじめる
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
なまぬるい草いきれのこもった風が吹く。
林芙美子 / 新版 放浪記
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粉雪が夏の虫のように舞い狂っている
石坂 洋次郎 / 石中先生行状記 amazon
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強風のため、砂と雪が白黒のまだらもようを描いている浜
西木 正明 / 『幸福』行最終列車 amazon
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風なんて本当にひとかけらも吹いてはいなかった
村上春樹 / ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
港の風が夜を含んで、濡れた手のように肌にまとわりつく
荻野 アンナ / 背負い水 amazon
烈しい笛の音のように、ヒュウヒュウと鳴る風の音
広津 和郎 / やもり「広津和郎全集〈第1巻〉小説 (1973年)」に収録 amazon
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