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月から射し下ろして来る光線を溯 って、それはなんとも言えぬ気持で、昇天してゆく
梶井基次郎 / Kの昇天――或はKの溺死 ページ位置:61% 作品を確認(青空文庫)
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上昇・浮遊・舞い上がる
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前後の文章を含んだ引用
......こちらの自分はだんだん気持が杳 かになって、ある瞬間から月へ向かって、スースーッと昇って行く。それは気持で何物とも言えませんが、まあ魂とでも言うのでしょう。それが月から射し下ろして来る光線を溯 って、それはなんとも言えぬ気持で、昇天してゆくのです。 K君はここを話すとき、その瞳はじっと私の瞳に魅 り非常に緊張した様子でした。そしてそこで何かを思いついたように、微笑でもってその緊張を弛 めました。 「シラ......
単語の意味
光線(こうせん)
昇天(しようてん)
光線・・・光のすじ。光の線。差してくる光。
昇天・・・1.天に昇ること。
2.死ぬこと。死んで魂が天に昇ること。
2.死ぬこと。死んで魂が天に昇ること。
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どこにも根差さずにふわふわと浮いている
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
月から射し下ろして来る光線を溯 って、それはなんとも言えぬ気持で、昇天してゆく
梶井基次郎 / Kの昇天
綿菓子のように浮き上がる。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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河原一面の緑の草から陽炎がのぼって、何だか眼がくるめくよう
太宰 治 / 津軽 amazon
冬空を過(よぎ)った一つの鳥かげのように、自分の前をちらりと通りすぎただけでそのまま消え去る
堀 辰雄 / 菜穂子―他五編 amazon
兵士を満載したカッター(=船)と単檣艇(ビニス)の列が、長い綱の結び目のようにつづいていた。
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