声は、耳に流れ込んだあとも、僕たちのまわりに漂っていた。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 ページ位置:8% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
余韻・残響
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......海を見つめたまま、つぶやくように、嚙みしめるように。「自分が生きたいのか死にたいのかなんて考えることもなくてね、生きているのがあたりまえだと思い込んでて……」 声は、耳に流れ込んだあとも、僕たちのまわりに漂っていた。「あなたはさっき、どうして、生きているほうがいいに決まってるだろう、と答えなかったんですか? もっと強くうなずいて、そんなことを訊いた私のほうが恥ずかしくなるく......
ここに意味を表示
余韻・残響の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
コンサートが終わった。ほのかに酔っているような、しあわせな心地だった。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
その人を嫌いでなくって、愛情が残っているんだから。干した洗濯物におひさまの匂いがするみたいに、いい匂いだけが残ったんだから。
よしもとばなな / 銀の月の下で「まぼろしハワイ」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「音の響き」カテゴリからランダム5
まるで廊下で四股を踏まれるような騒々しい足音
宇野浩二 / 蔵の中 amazon
或る感銘深い静寂が、少時 の間、部屋の中を流れた。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
同じカテゴリの表現一覧
音の響き の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ