うららかに晴れ渡った日で、まだ真冬の尻尾が残っている時季
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 ページ位置:59% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
余韻・残響
冬
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前後の文章を含んだ引用
......あたしは理科準備室がお気に入りだし、カメコンも嫌いではない。生物の授業が苦手なだけだ。 それでも言葉がぶつかってくるときがある。 半年ほど前、午後の授業。生物。うららかに晴れ渡った日で、まだ真冬の尻尾が残っている時季だというのに日差しが柔らかく、教室の中はほどよく温まっていた。ほどよく眠れる条件が、みごとに揃っていたわけだ。 クラスの半分が眠っていたと思う。あたしは眠ってい......
単語の意味
真冬(まふゆ)
晴れ渡る(はれわたる)
真冬・・・冬の真っ最中。冬、一番寒い時期。
晴れ渡る・・・空一面がくまなく晴れる。空がすっかり晴れる。晴れ上がる。
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余韻・残響の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
のなつかしい声。よく通る高い声。まるで価値あるもののように余韻を残す。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
その人を嫌いでなくって、愛情が残っているんだから。干した洗濯物におひさまの匂いがするみたいに、いい匂いだけが残ったんだから。
よしもとばなな / 銀の月の下で「まぼろしハワイ」に収録 amazon
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冬の表現・描写・類語(冬のカテゴリ)の一覧 ランダム5
落葉松の小枝から霧氷がぱらぱら散って、桜の落花のよう
川端康成 / 掌の小説 amazon
音を立てずに肌を透す隠忍な質の冬
夏目漱石 / 門 amazon
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「冬」カテゴリからランダム5
初冬の冷く粒立った空気が、爽かな陽光を含んで冴え返っていた
五木寛之 / 夜の斧 amazon
肉を炙 る香ばしい匂いが夕凍 みの匂いに混じって来た。
梶井基次郎 / 冬の日
広い窓の外、冬の初めのグレーが街を覆っているのを見つめていた。 この小さな街のすべての部分に、公園に、路に、霧のようにしみとおる冬の重い冷気を支え切れない。押されて息ができない。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
臘月(ろうげつ)が尽き、新しい年を迎える
福永 武彦 / 風のかたみ amazon
「音の響き」カテゴリからランダム5
突然頭の中を引っかきまわすような激しい音を立てて
有島武郎 / 或る女
大部屋は老人病棟のように静まり返っていた。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
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