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(派手なピンボールの中の一台の地味なピンボールの擬人化)3フリッパーの「スペースシップ」は列のずっと後方で僕を待っていた。彼女は派手なメーキャップの仲間たちにはさまれて、ひどくもの静かに見えた。森の奥で平たい石に座って僕を待っていたようだった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 ページ位置:88% 作品を確認(amazon)
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存在感がない・影が薄い
素朴な人・地味な印象の人
地味・目立たない
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前後の文章を含んだ引用
......ンプを点滅させつづけていた。七十八台のピンボール・マシーン、それは古い、思い出せぬくらいに古い夢の墓場だった。僕は彼女たちのわきをゆっくりと通り抜けていった。 3フリッパーの「スペースシップ」は列のずっと後方で僕を待っていた。彼女は派手なメーキャップの仲間たちにはさまれて、ひどくもの静かに見えた。森の奥で平たい石に座って僕を待っていたようだった。僕は彼女の前に立ち、その懐しいボードを眺めた。深いダーク・ブルーの宇宙、インクをこぼしたような青だ。そして小さな白い星。土星、火星、金星……手前には純白の宇宙船......
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存在感がない・影が薄いの表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
クラスの一員としてはもっとも影が薄く、噂話はもちろん、公式情報も、最後に回ってくるようなポジション
伊坂 幸太郎 / アイネクライネナハトムジーク amazon
彼女の顔にはいつも不透明な薄皮のようなものがかぶせられていた。存在の気配を消すためだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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素朴な人・地味な印象の人の表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
そのまま後ずさりをして、背後の壁と一体化してしまいそうに見える。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
皆、友だちの少なそうな雰囲気を漂わせていた。古風と言ってもいいくらいに堅実な装いに身を包み、顔立ちは大人しく、荷物は小さなカバンが一つ、といったところだった。
小川 洋子 / 仮名の作家「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
津軽リンゴか静岡茶の広告ポスターに、野良着姿で出て来る女のような素朴さを感じさせる娘
曽野 綾子 / たまゆら amazon
何だか忘れそうな影のうすい顔
林芙美子 / 新版 放浪記
特徴と呼べるものを意識的に消し去ろうとしているかのように目立たない顔
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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屍体はみな腐爛 して蛆 が湧き、堪 らなく臭い。それでいて水晶のような液をたらたらとたらしている。
梶井基次郎 / 桜の樹の下には
(同類になる)境の壁を一重打ち抜いていつの間 にか同室内に膝を突き合せて談笑する
夏目漱石 / 吾輩は猫である
もう日向とは思えないそこに、気のせいほどの影がまだ残っている。
梶井基次郎 / 冬の日
守られているようなのびのびした雰囲気に包まれていた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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