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特徴と呼べるものを意識的に消し去ろうとしているかのように目立たない顔
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:28% 作品を確認(amazon)
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素朴な人・地味な印象の人
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前後の文章を含んだ引用
......内側に空間をくるみ込んだ声がそう言うのを聞きながら、今まで単に声でしかなかった水島と接しながら保たれてきた均衡が、瞬時に崩れ落ちるのを感じる。目の前にあるのは、特徴と呼べるものを意識的に消し去ろうとしているかのように目立たない顔だ。静かで、中性的で、硬い。その顔を見た途端、十和子の頬に触れた昨夜の青年の顔がなぜか思い出せなくなる。 最初に何か言うまでに時間がたちすぎたと気付く。水島は表......
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そのまま後ずさりをして、背後の壁と一体化してしまいそうに見える。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
何だか忘れそうな影のうすい顔
林芙美子 / 新版 放浪記
皆、友だちの少なそうな雰囲気を漂わせていた。古風と言ってもいいくらいに堅実な装いに身を包み、顔立ちは大人しく、荷物は小さなカバンが一つ、といったところだった。
小川 洋子 / 仮名の作家「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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