笠のように垂れかかっている葉桜
この表現が分類されたカテゴリ
桜
樹木・木々
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
no data
単語の意味
笠(かさ)
葉桜(はざくら)
笠・・・日光や雨、雪、ほこりなどを防ぐために頭にかぶる円錐形の帽子のようなかぶりもの。竹や木材などでできているものが多い。また、同じような形のもの。「電球の笠」
葉桜・・・花が散り、若葉が出はじめたころの桜。
ここに意味を表示
桜の表現・描写・類語(春のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(桜とバラの比較)ヨーロッパ人はバラの花を賞賛するが、私たち日本人はそれを共有する感覚は持ち合わせていない。バラには桜花の持つ簡素な純真さに欠けている。それだけではない、バラはその甘美さの陰にトゲを隠し、 執拗 に生命にしがみつく。まるで死を怖れるがごとく、散り果てるよりも、枝についたまま朽ちることを好むかのようにである。しかもバラは華美な色彩と濃厚な香を漂わせる。いずれをとっても桜花にはない特性である。 私たちの愛する桜花は、その美しい装いの陰に、トゲや毒を隠し持ってはいない。自然のなすがままいつでもその生命を捨てる覚悟がある。その色はけっして派手さを誇らず、その淡い匂いは人を飽きさせない。
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
春の闇の中の桜の花は、まるで皮膚を裂いてはじけ出てきた爛れた肉のよう
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
このカテゴリを全部見る
樹木・木々の表現・描写・類語(植物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
太い逞しい喬木 や古い椿 が緑の衝立 を作っていて
梶井基次郎 / 城のある町にて
梧桐(あおぎり)の、油雑巾でふいたような幹
森 鴎外 / 雁 amazon
北の国ではどの樹も、細く薄くはかない葉を、抗議のように空へ向けて差しのべる
中島 みゆき / 泣かないで・女歌(おんなうた) amazon
このカテゴリを全部見る
「植物」カテゴリからランダム5
深い草叢が細道を包み込んでいた。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
(いちょうの実)このいちょうの木 はおかあさんでした。 ことしは千人 の黄金色 の子 どもが生 まれたのです。
宮沢賢治 / いちょうの実
それ(百日紅の枝)はまったくすべすべして、赤ん坊の肌のようだった。
福永 武彦 / 草の花 amazon
「春」カテゴリからランダム5
明るい海の貝殻を無為に集めたように軽く爽やかな桜花の群がりよう
大仏 次郎 / 帰郷 amazon
どこか暖かい夕日の一片が隠れているような春の長い黄昏
野上弥生子 / 真知子 amazon
街は寒く、人々はコートを着込んでいたが、陽ざしにはかすかな春の匂いがした。まるで何か新しくて甘いものみたいに、ほんの少しだけ光っていた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
神去桜は、年月を経て苔むした幹をうねらせ、山頂の空いっぱいに枝を広げていた。 大木を取り巻くように、村人が弁当を広げている。花の天井の下で、各人が持ち寄ったおかずを自由につつき、酒を酌み交わす。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
植物 の表現の一覧
春 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ