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抽象画は悪くいえば誤魔化しが利く。たしかなデッサン力を持っていなくとも腕が分らない
松本 清張 / 美の虚像「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 ページ位置:44% 作品を確認(amazon)
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絵を描く
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前後の文章を含んだ引用
......た。「あれは遠屋先生の一代のミスでしたね。いや、こちらも悪かったが、遠屋先生に云われてみると、神様のご託宣を聞いたみたいに、こっちも胸がふくらみましたからね」 抽象画は悪くいえば誤魔化しが利く。たしかなデッサン力を持っていなくとも腕が分らないというのである。主人は、店に飾ってある古い画家の絵の前に都久井をつれて行った。「この人なんかは」 薔薇を描いた画面を指した。「具象で進んでいれば、いまごろはとっ......
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絵を描くの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
美しいものを美しく画く式の凡庸なタッチ
太宰治 / 人間失格
決して、特別な才能を感じさせる絵ではなかった。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
(抽象画)小さい子がかくような絵
松本 清張 / 美の虚像「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
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美術品 ・ 芸術作品の表現・描写・類語(道具・家具のカテゴリ)の一覧 ランダム5
芸術が繁昌するのは芸術家と享受者 の間に個性の一致があるからだろう。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
(石像)庭には翼を広げた鳥をかたどった人の胸くらいの高さの台座のついた石像が置かれていたが、そのまわりにはたっぷりと雑草が茂り、とりわけ丈の高いセイタカアワダチソウは先端を鳥の足もとにまで届かせていた。鳥は──それがどんな種類の鳥であるのかは僕にもわからなかったけれど──そんな状況に苛立って、それで翼を広げて今にも飛び立とうとしているかのようだった。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
生の哀愁を表象しているような、灰がかった肉づけで仕上げられた夫人の半裸像
野上 弥生子 / 真知子 (1966年) amazon
蘆雪の群猿図は奔放でいかにも蘆雪らしく、八枚の右の二枚は構図からも描法からも、 為事 を投げ出してしまったような露骨な 破綻 を見せていた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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「道具・家具」カテゴリからランダム5
(様々な色の)おびただしい絹糸は百花を見るようにひしめいていた。
芝木 好子 / 隅田川暮色 amazon
巻煙草の先が吸うたびに赤く見える
志賀 直哉 / 焚火「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
(吸い殻)朝日(たばこの銘柄)の吸い口がペンキの杭のように突きさしてあって、どれもこれも薄く紅がついている。
林 芙美子 / 風琴と魚の町/清貧の書 amazon
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
白い蛇のようにぴったりからまりあっている二つの体
胡桃沢 耕史 / ごきぶり商事痛快譚 (1) amazon
墓石のように動かない。
三島 由紀夫 / 金閣寺 amazon
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