夢中にしては溜息に実感がこもりすぎていた。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:53% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
ため息・吐息
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......があった。和 んだ心持で耳を傾けていると、和一郎は急にはっきり、 「あ――」 と、長く引っ張って溜息をついた。伸子は反射的に片肱つき、起き上って彼の顔をのぞき込んだ。夢中にしては溜息に実感がこもりすぎていた。眠ることは、それでも眠っていた。彼はもう一度ああと短い吐息をつくと、今度は低い迫った調子で、 「ああ、僕苦しいなあ――僕苦しいなあ」 そう云いながら、彼は胸の上に......
単語の意味
溜め息・溜息・ため息(ためいき)
溜め息・溜息・ため息・・・気苦労や失望、また、感動したときや緊張がとけたときに、思わず出る大きな息。大息(おおいき・たいそく)。長息(ちょうそく)。
ここに意味を表示
ため息・吐息の表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
なるほどな。もう一度、深呼吸とともに思う。なるほどな。吐き出す息が、ため息の重さになる。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
周囲の人間の溜息が彼ら自身を草木のようにそよがせる
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
女のかすかな溜息だった。近かった。やはり、息をひそめていたのだ。柔らかい吐息だった。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「嫌い」カテゴリからランダム5
「安心する」カテゴリからランダム5
「呼吸」カテゴリからランダム5
湿っぽく熱い彼女の息
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
私は窓に凭 れて、しみじみと大きいあくびをした。
林芙美子 / 新版 放浪記
沸騰したヤカンのような息づかい
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
「感動」カテゴリからランダム5
静かな吐息を肺量の底を傾 けて吐き出さす
岡本かの子 / 金魚撩乱
天啓的な一言、心境に大変動を捲き起す霹靂 的な一言
宮本百合子 / 伸子
同じカテゴリの表現一覧
嫌い の表現の一覧
安心する の表現の一覧
呼吸 の表現の一覧
感動 の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ