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自分の肺臓と心臓が、どこかわからぬ遠い処から、大浪を打たせて責めかかって来る音に耳を澄ましつつ……ワナワナブルブルと戦きふるえていた。 けれども……その心臓と肺臓がイクラ騒ぎ立てて、喘 ぎまわって
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:68% 作品を確認(青空文庫)
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動悸・胸がドキドキ・心拍数が上がる
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前後の文章を含んだ引用
......…そんな気持ちの中に私の魂は、無限の時間と空間の中を、死ぬほどの高速度で駈けめぐっていた……呉一郎としての自分の過去を、もしや思い出しはしまいかと恐れ戦きつつ……自分の肺臓と心臓が、どこかわからぬ遠い処から、大浪を打たせて責めかかって来る音に耳を澄ましつつ……ワナワナブルブルと戦きふるえていた。 けれども……その心臓と肺臓がイクラ騒ぎ立てて、喘 ぎまわっても、私の魂はどうしても、呉一郎としての過去の思い出を喚び起し得なかった。そのあいだに何遍頭の中で繰り返したか知れない、「呉一郎」という名前に対して「これが自分......
単語の意味
慄き・戦き(おののき)
喘ぎ(あえぎ)
慄き・戦き・・・寒さや恐怖などで体が震えること。戦慄。わななき。
喘ぎ・・・喘ぐこと。喘ぎ声。息を切らせて、苦しそうに呼吸すること。
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動悸・胸がドキドキ・心拍数が上がるの表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
その瞬間私の全身の血は今までとはまるで違っためぐり方をし初めた。
夢野久作 / あやかしの鼓
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仕事も手につかない程心配になる
林芙美子 / 新版 放浪記
富豪の邸宅の留守中に上り込んでいるような不安で空虚なものが心にかげって来る。
林 芙美子 / 浮雲 amazon
不安までが心の平衡をさらに狂わした。
有島武郎 / 或る女
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呆れたが、決して嗤 う気 にはなれなかった。
吉川英治 / 治郎吉格子
僕は僕自身の鼓動を耳の奥で聴いていた。
浅田次郎 / 悪魔「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
何かが君の胸をどきんと下からつき上げて来た。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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ピンで背中を突き通されている昆虫みたいで、身体がもう自分の身体じゃなくなっている
横光 利一 / 由良之助「定本横光利一全集 (第10巻)」に収録 amazon
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