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僕は本を膝に載せたまま、しばらく茫然としていた。頭の中で言葉が固まるまで長い時間がかかった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:88% 作品を確認(amazon)
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......籍が掲載されていた。端から順番に眺めていくとまんなかあたりで「先生」の名前にでくわした。僕をここまで連れてきた「羊つき」の先生だ。本籍は北海道──郡十二滝町。 僕は本を膝に載せたまま、しばらく茫然としていた。頭の中で言葉が固まるまで長い時間がかかった。まるで頭の後ろを何かで思い切り殴られたような気分だった。 気づくべきだったのだ。まず最初に気づくべきだったのだ。最初に「先生」が北海道の貧農の出身だと聞いた時に......
単語の意味
膝(ひざ)
暫く・姑く・須臾(しばらく)
膝・・・1.足の関節部で、腿(もも)と脛(すね)とを繋ぐところの前面。腿と脛の境の前面部。膝頭(ひざがしら)。
2.座ったときの、腿の上側にあたる部分。大腿部(だいたいぶ)。
2.座ったときの、腿の上側にあたる部分。大腿部(だいたいぶ)。
暫く・姑く・須臾・・・1.長いと感じるほどではないが、すぐともいえないほどの時間。ちょっとの間。一時的。
2.ちょっと待った!
2.ちょっと待った!
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雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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黙ったまま 虚空 の一点を見つめていました。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
目の前のものをひたすら見つめていた。あまりにも一心に見つめすぎ、視線が彼を突き抜け、どこか遠いところに達しているかのようだった。瞳が焦点を結んでいるのは、彼の背後にある、はてしもないはるかな一点だった。
小川 洋子 / 盲腸線の秘密「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
じっと悲しく見つめ考えていたスタンドの灯影
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村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
困ったように眼を外らし、あらぬ方を見た。
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