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西日は、もう畳三分の一ぐらいのところまで、眩 く躍りこんでいる。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:43% 作品を確認(青空文庫)
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室内に差し込む光
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前後の文章を含んだ引用
......で暮すのであった。永い明るい夏の日が何とゆるゆるたつことか。 ある午後、伸子は八畳と六畳との境の開け放した襖によりかかり、ウクレリーを弾いていた。 例によって、西日は、もう畳三分の一ぐらいのところまで、眩 く躍りこんでいる。粗末な譜本を膝の前にひろげ、あぐらを組み、伸子は譜と首っぴきで、フラットの多い民謡を稽古していた。 Hao, hae, haae ……ハオ、ハエ、ハアエ……、ボ......
単語の意味
西日(にしび)
西日・・・西に傾いた太陽の光。とくに、真夏の変わらず衰えない夕方の日差しについていう。
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室内に差し込む光の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
玄関の狭い 廂 合いから差込んで来る西日で、いつもは薄暗い廊下の 縁板 が熱くなっていた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
一人で教室に戻ると、西陽が白い埃を浮かせながら誰もいない机や椅子の上に流れ落ちている。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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「室内のようす」カテゴリからランダム5
まるで廃屋のような女中部屋
林芙美子 / 新版 放浪記
広間の周囲の空気からは、ここはエアポケットに陥ったように感ぜられつつある。
岡本かの子 / 母子叙情
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八時を過ぎた太陽の光が、紅葉坂 の桜並み木を黄色く見せるほどに暑く照らしていた。
有島武郎 / 或る女
木の葉を洩れた日光の白い片が、その海の小魚のように隆の肩や、枝にかけた手に戯れた
野上 弥生子 / 哀しき少年「野上弥生子短篇集 (岩波文庫)」に収録 amazon
曇った空からにじみ出た陽が、むしあつい靄のように古い町並に立ちこめていた。
三島 由紀夫 / 金閣寺 amazon
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