日本語表現インフォ > 人物表現 > 人の印象 > 素朴な人・地味な印象の人
素朴な人・地味な印象の人の表現・描写・類語
彼女の姿も奇妙だった。服装や髪型に「今」がなかった。黒い髪は真っ直ぐで、やや長過ぎていた。服も飾るというより、肌を隠す目的のように見えた。世界に対して自分を開かず、まるで飾るのを恥じるように。そもそも、飾る概念そのものがないかのように。
中村文則 / 教団X amazon
民子は全くの田舎風ではあったが、決して粗野ではなかった。可憐 で優しくてそうして品格もあった。厭味とか憎気とかいう所は爪の垢 ほどもなかった。どう見ても野菊の風だった。
伊藤左千夫 / 野菊の墓 青空文庫
一度覚えてもすぐに忘れてしまうような顔だちなのだ。夢の中どころか、まっ昼間に一本道ですれちがったって気がつかないかもしれない。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
(垢抜けない)田舎育ちのせいもあって、日頃見慣れている都会の女たちに比べれば、いくぶん垢抜けの薄いうらみはあった
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
あと 8 個の表現が登録されています
ログインして全部見る
ログインして全部見る
類似・関連の強い・参考になる表現 |
存在感がない・影が薄い |
同じカテゴリの表現一覧
人の印象 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ