TOP > 人物表現 > 人の印象 > 閑散・人気(ひとけ)がない
洋介は四、五分 佇んでいたが、一郭は絵の中にあるように動かない。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:94% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
閑散・人気(ひとけ)がない
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......ボール箱やらが乱雑に積んである。女の姿はすでに無く、奥の戸板がかすかに蠢いていた。たった今、その背後に女を吞み込んだかのように。 ──あんなところに、なにが? 洋介は四、五分佇んでいたが、一郭は絵の中にあるように動かない。 彼は意を決して物置きに忍び寄った。 おそるおそる戸板を動かし、その陰の段ボールを除けると、地盤の裂け目がポッカリと穴を穿っていた。洋介は少しも知らなかったが、......
ここに意味を表示
閑散・人気(ひとけ)がないの表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
街路も人気なく、日曜の朝のような感じであった。
宮本百合子 / 伸子
このカテゴリを全部見る
「人の印象」カテゴリからランダム5
悟っているなんて言う安っぽい言葉じゃ説明できない人。
吉本 ばなな / 血と水「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
別人のように快活になって顔も生々して来た
岡本かの子 / 東海道五十三次
水に帰った金魚のように、いよいよ華やぎ若やぐ
有吉 佐和子 / 三婆 amazon
「密度・集団」カテゴリからランダム5
(いろんな路線が入り乱れていて)まさに迷宮だ。通勤ラッシュの時刻にはその迷宮は人の海になる。海は泡立ち、逆巻き、咆哮し、入り口と出口をめがけて殺到する。乗り換えのために移動する人々の流れがあちこちで錯綜し、そこに危険な渦が生まれる。どんな偉大な預言者をもってしても、そのような荒々しく逆巻く海を二つに分かつことは不可能だろう。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
同じカテゴリの表現一覧
人の印象 の表現の一覧
密度・集団 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ