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庭の緑はまどろむような静けさで風に吹かれ、出窓から入ってくる光はカーテンのレース模様を揺らしていた。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:50% 作品を確認(amazon)
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カーテン
隙間風・風が室内に入る
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前後の文章を含んだ引用
......。 あらかじめ用意され、磨き上げられたような会話だった。手作りのデザートがあり、紅茶の香りがあり、そして恋の始まりを記憶する鮮明な言葉がある、無傷な午後だった。庭の緑はまどろむような静けさで風に吹かれ、出窓から入ってくる光はカーテンのレース模様を揺らしていた。 わたしは、中学生の少年と図書館司書の女性の恋について考えてみた。それは、はかない色合いの水彩画のようなものとして浮かび上がってきた。形を確かめようと目を凝らし......
単語の意味
レース
レース・・・1.透かし模様のある薄い布。薄かったり小さな隙間が多かったりして向こう側が見えるつくりの布。「レースのカーテン」
2.競い合うスポーツ競技。ゴールを目指して争うこと。
2.競い合うスポーツ競技。ゴールを目指して争うこと。
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遮光カーテンは、昼間でも部屋を夜に変えてくれる。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
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隙間風・風が室内に入るの表現・描写・類語(風のカテゴリ)の一覧 ランダム5
秋風にがたつく戸が細目にあいてる間から吹き込んだと見えてランプはいつの間 にか消えている
夏目漱石 / 吾輩は猫である
爽やかな夜風が波のように荒く吹き込み、よどんだ部屋の空気がすがすがしく交りあう。
林 芙美子 / 茶色の目「林芙美子全集〈第15巻〉茶色の目 (1952年)」に収録 amazon
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「室内のようす」カテゴリからランダム5
庭は十坪ほどの平庭で、これという植木もない。ただ一本の蜜柑があって、塀のそとから、目標になるほど高い。
夏目 漱石 / 坊っちゃん amazon
(新居)室内はさながらデパートの家具売り場のように新品の調度で 賑わっていたが、どこか生活の匂いを欠いた不調和な部分がないでもなかった。
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
リビングの静けさを背負ったベランダ
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
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珍しく風のない静かな晩だった。そんな夜は火事もなかった。
梶井基次郎 / 冬の日
誰かが教室のドアを開けた。冷たい空気が、愛子の頰を叩く。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
街の汚れを含んだ冷たい風が吹きつけてくる
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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