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薄桃色のカーテンが風を 孕んでふっくらと揺れていた。
阿刀田 高 / 来訪者「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:2% 作品を確認(amazon)
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カーテン
隙間風・風が室内に入る
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前後の文章を含んだ引用
......がさりげない美しさを放っていた。 立ち上がりながら隣室のベッドを斜かいに窺うと、幸恵は親指をしゃぶりながらさやさやと軽い寝息をたててまどろんでいる。その枕もとで薄桃色のカーテンが風を孕んでふっくらと揺れていた。真樹子は忍び足で近づいて、そっと窓を閉じた。 それから壁の鏡に顔を映し、髪のほつれを軽く押さえ、「はい」 と、答えてドアを細目に押し開いた。 朝の来訪者は中年の......
単語の意味
孕む・妊む(はらむ)
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しみひとつない、清潔なカーテンだった。穴の部分の小さい白いカーテンリングはプラスチック製で、どういうわけか、その輪はわたしに、朝食べてきたばかりのベーグルパンを思い出させた。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
日焼けしてないカーテン
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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寒さが、戸のすきから縦に細長く葉子を襲った。
有島武郎 / 或る女
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家に南京虫が湧 いた時です。家全体が焼いてしまいたくなるのです。
梶井基次郎 / 橡の花
靴音 も声もやたら大きく響き、いつも待ち合わせをしているのと同じ店とはとても思えなかった。私たちは昼の混雑の亡霊のように、向かいあってテーブルにすわった。
吉本 ばなな / らせん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
「風」カテゴリからランダム5
ひとかたまりの風が吹き上げてきて、異常に白い顔のまわりで髪がたてがみのように膨らむ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
セーヌの河波 の上かわが、白 ちゃけて来る。風が、うすら冷たくそのうえを上走り始める。
岡本かの子 / 巴里の秋
巨獣が吼えるごとくごうごうと哮(たけ)って吹きあたる風の音
長与 善郎 / 青銅の基督 amazon
なびいたように草木がお辞儀をする
芝木 好子 / 女ひとり amazon
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