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由紀子のうしろ姿は、たちまち人の群れの中に消えた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 ページ位置:79% 作品を確認(amazon)
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立ち去る
出会いと別れ
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前後の文章を含んだ引用
......みのタイプと違うから言うて、はっきり断わりましてん」「政やん、どない言うとった?」「頭掻いて、唇噛んでました」「あいつ、女の子を見たら手紙を出す癖があるんや」 由紀子のうしろ姿は、たちまち人の群れの中に消えた。酔い醒めの不快な気分がいつまでも邦彦の中に溜まっていた。 彼は地上への階段を昇って行きながら、きょう一日で、たくさんの大切な人と別れてしまったような錯覚を抱いて......
単語の意味
後ろ姿・後姿(うしろすがた)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
後ろ姿・後姿・・・後ろから見た姿。後ろ手(うしろで)。
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
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交差点で別れた。私を降ろすと、じゃあね、と言ってすーっと行ってしまった。あまり静かな別れだったので気が抜けて、振り向きもせずに路地を入ろうとしたら、クラクションの音がした。 振り向くとUターンして通りの反対側の信号のところで、窓を開けて萃が笑って手を振っていた。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
(人と別れて)闇の中を遠ざかってゆく船をひとり見送っているようだ。
吉本 ばなな / 哀しい予感 amazon
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店員は、先ほどから働き続けていた。一時も休みはしない。まるで産業革命時のイギリスのようであり、野麦峠の女工さんのようでもある。日本の高度経済成長をこの店員が一人で支えているのではないかと錯覚してしまうほど忙しく動き回っている。
せきしろ / 去年ルノアールで 完全版 amazon
カーテンコールの度に、少しずつニュアンスの違う洗練されたお辞儀をした。満足感を表現し、感動していることを伝え、少しくたびれていることも隠さなかった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
人間が泣く時は、前後不覚でなければならないと思っていた。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
お腹を抱え、くすくすと笑い出す。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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四方から取り巻いて見物する。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
友と友の間の信実は、この世で一ばん誇るべき宝なのだからな。
太宰治 / 走れメロス
馬鹿なら人の意見くらい聞けよ」 出会ってからたくさんの時間を一緒に過ごしてきたが、こんな言い方をする人ではなかった。一度できてしまった溝はどんどん広がるものなんだなと思った。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
大通りに出たとき二人の間の十年間の 間隙 がいくらか埋められているのを二人は感じた。
野間 宏 / 残像「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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