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小さな網窓からさす太陽の光が、房内の木の壁の上に光の正方形をつくり
野間 宏 / 第三十六号「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:22% 作品を確認(amazon)
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室内に差し込む光
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......房の横を、ひたひたとあるかなきかの足音がし、空気を動かして、人の行きすぎるけはいがした。そして再び人々の嘆息の音楽が始まった。 横の調練場に面してつくられた高い小さな網窓からさす太陽の光が、房内の木の壁の上に光の正方形をつくり、それが次第に位置を高くし、うすれ、ぼやけ、セルの薄鼠色の獄衣をつけた囚人の体に、夕の色がまといつく。分列行進の演習をしていた囚徒達を還房させるために看守達の掛......
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室内に差し込む光の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
晴れた天気の光の反射が、液体のように、みずみずしい閑寂の空気を室内に湛えている。
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) amazon
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ドアを押すと、鈍い音をたてて 軋んだ。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
そこに人の寝ることのない広い畳は、夜明け前の冷気のなかに、はねつけるような肌ざわりをしていた
三島由紀夫 / 金閣寺 amazon
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ちょうど山の向う側にまだ昇らぬ朝日があり、山の頂上線は異常に強い光を含んで、くっきりその傾斜を空の中に印していた。
野間宏 / 第三十六号「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
灰汁を掻き回したような夕立色の曇天
室生 犀星 / 室生犀星作品集〈第9巻〉汽車で逢った女,餓人伝 amazon
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