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降りしきる雨が粘土色の 川面かわも に無数の波紋を落としていた。濃い 藍色 の水がその中で 縞模様を描きつつ 渦巻いている。汚物の群れが橋げたにぶつかってくるくる 廻っていた。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:14% 作品を確認(amazon)
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波紋
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前後の文章を含んだ引用
......お化けや!」「えっ、なに? お化けてなに?」 信雄も少年の視線を追って薄暗い川を覗き込んだ。「お化け鯉や。あそこ見てみィ。あそこや、でっかい鯉が泳いどるやろ」 降りしきる雨が粘土色の川面に無数の波紋を落としていた。濃い藍色の水がその中で縞模様を描きつつ渦巻いている。汚物の群れが橋げたにぶつかってくるくる廻っていた。信雄はしたたる雫を掌でぬぐうと、必死になって川面を探った。「うわあ!」 そして思わず叫んだ。薄墨色の巨大な鯉が、まるで雨に打たれるために浮きあがってきたかのよう......
単語の意味
藍色(あいいろ)
渦巻く(うずまく)
藍色・・・くすんだ青色。黒色がかった青色。藍(植物)で染めたような色で、ジーパンのような青。インディゴ。
渦巻く・・・1.水や煙がグルグルと回って渦になる。ある感情が心の中に渦のようにグルグルと存在する。
2.気持ちや考えが次から次へと起こって、ごちゃごちゃになる。
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