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ママの苦しみもママの顔も、もう遠くに去りつつあった。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 ページ位置:13% 作品を確認(amazon)
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時間が解決してくれる
忘れる・思い出せない・曖昧な記憶
いやな記憶を忘れる
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前後の文章を含んだ引用
......、自分から進んで動かないようにしているけれども、しかたなく先に進んでしまうのだ、という感じだった。「いい子なんじゃない、きっと冷たいんだと思う。」 私は言った。ママの苦しみもママの顔も、もう遠くに去りつつあった。体が勢いよく勝手に育っていくのが十八歳なのだ。頭は追いつかないし、勢いのある細胞がにょきにょきと育ち、時間は加速して毎日はびゅんびゅん過ぎ、とにかくいつのまにか......
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時間が解決してくれるの表現・描写・類語(時間・スピードのカテゴリ)の一覧 ランダム5
喪失感そのものがぼやけ、おぼろなものになり、やがて芝居のように静かな終幕を迎える時がくるのをじっと待つ
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
それらは 皆 その男にとって今は純然たる過去の出来事で、その苦しかった記憶も今は段々薄らぎ 遠 退きつつあるに違いない。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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忘れる・思い出せない・曖昧な記憶の表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
話したか聞いたかした内容のひとひらだけが、ちらりと脳裏を思わせぶりにゆくことがあり、それをはっと掴むもそれは不思議なもんで、音声として再現される場合もあれば文字として現れることもあるのやけど、しかしその独立したひとひらだけがいつもなぜか思い出されるのであって、それをいつどこで誰といかように話して、その会話なり対話なりがいったいどんな結びを得たかという文脈の累々は奇麗にぶち切れてあるので、じっさいに自分が誰かとした会話なのか、単に本で読んだだけなのか、テレビかなんかで耳に入っただけなのかの真相が壊滅的にはぐれておってそんな始末。
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
切れ切れに記憶に残っている
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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仙波の顔もおばちゃんの顔も、思いうかばない。ただ、二人の印象だけはふしぎなくらい鮮やかに 甦った。
浅田次郎 / オリヲン座からの招待状「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
「時間・スピード」カテゴリからランダム5
それからの展開は早かった。フィルムのコマ落としをした映像を見ているようだった。
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
暦をめくるように、季節で貌(かお)を変える庭木や下草
向田 邦子 / 思い出トランプ amazon
仕事が尻上 りに、目盛りをあげて行った。
小林多喜二 / 蟹工船
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