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阿弥陀堂の森で葉の真中に黒い 小豆 粒 のような実を一つずつ載せている小さな 灌木 を見た。 掌 に大切そうにそれを一つ載せている様子が、彼にはいかにも信心深く思われた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:82% 作品を確認(amazon)
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木の実(風景)
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前後の文章を含んだ引用
......に来て鶺鴒が駈けて歩く小鳥で、決して跳んで歩かないのに気がついた。そう云えば烏は歩いたり、跳んだりすると思った。 よく見ていると色々なものが総て面白かった。彼は阿弥陀堂の森で葉の真中に黒い小豆粒のような実を一つずつ載せている小さな灌木を見た。掌に大切そうにそれを一つ載せている様子が、彼にはいかにも信心深く思われた。 人と人との下らぬ交渉で日々を浪費して来たような自身の過去を顧み、彼は更に広い世界が展けたように感じた。 彼は青空の下、高い所を悠々舞っている鳶の姿を仰ぎ、人間......
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灌木・潅木(かんぼく)
手の平・掌(てのひら)
灌木・潅木・・・人の背より低い木。背の低い木。低木(ていぼく)。⇔高木(こうぼく)。喬木(きょうぼく)。
「灌・潅」は、「こんもりと群がり生える」さまをあらわす字。
手の平・掌・・・手首から先の、物を握ったときに内側になる面。掌(たなごころ)。
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