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墓前に永い間額 づき合掌して何事かを語るが如く祈るが如くしつつある
岡本かの子 / 雛妓 ページ位置:60% 作品を確認(青空文庫)
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祈る・願う
弔う
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前後の文章を含んだ引用
......かの肉親親類たちだけが棺に付添うて墓地に向った。わたくしはここの場面をも悉 しい説明することを省く。わたくしは、ただ父の遺骸 を埋め終ってから、逸作がわたくしの母の墓前に永い間額 づき合掌して何事かを語るが如く祈るが如くしつつあるのを見て胸が熱くなるのを感じたことを記す。 母はわたくしを十四五の歳になるまで、この子はいじらしいところが退 かぬ子だといって抱き寝をして呉 れた。そして逸作はこの......
単語の意味
手の平・掌(てのひら)
手の平・掌・・・手首から先の、物を握ったときに内側になる面。掌(たなごころ)。
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十字の切りかたは知らないけれど、ああ神様と祈りたくなります。
林芙美子 / 新版 放浪記
インスタント宝くじを削る時くらいの願いを込めて、私は年を送った。
せきしろ / 去年ルノアールで 完全版 amazon
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涙を流して手を合わせてくれた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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迷信的なことにさえ心のささえを得ようとする
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
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(ジャングルをさまよう日本兵のが感じた死の予感)比島の熱帯の風物は私の感覚を快く揺った。マニラ城外の柔らかい芝の感覚、スコールに洗われた 火焔 樹 の、眼が覚めるような朱の 梢、原色の朝焼と夕焼、紫に 翳る火山、 白浪 をめぐらした 珊瑚礁、水際に蔭を含む叢等々、すべて私の心を 恍惚 に近い歓喜の状態においた。こうして自然の中で絶えず増大して行く快感は、私の死が近づいた確実なしるしであると思われた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
今までは勝手に先に自分で死んだあの子に、嫌われたような裏切られたようなくやしい気持ちが、心のどこかにあった
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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