樹々の翠緑が私の眼に、さながら乾いた土に落された水のように音をたてて滲み通った。
高見 順 / 流木「高見順全集〈第9巻〉 (1971年)」に収録 作品を確認(amazon)
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単語の意味
翠緑(すいりょく)
土(つち)
翠緑・・・緑色。草木や石などの緑色を表すときによく使う。。「翠」は訓読みで「みどり」とも読める。
土・・・岩石と有機物が混じって細かい粉末状になったもの。有機物は、生物の死骸およびその腐敗物、微生物などから構成されている。砂(有機物が含まれない)とは違い、植物が育ちやすい。
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青葉・葉っぱの表現・描写・類語(植物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
堤防の上の葉ざくらの深い緑が眼を射る
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
今年の新葉も去年の古葉も、同じ黒みどりの漆を溶かしたような濃い色となって、魚の鱗のように重なり合う
水上 勉 / 越前竹人形 (1980年) amazon
花はもう散って、ただ羽毛のように葉をつけたしなやかな枝
福永 武彦 / 草の花 amazon
樹木のかれた木の葉の面は一枚一滴る雫とともに黄金のように輝いている。
永井荷風 / 歓楽 amazon
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樹木・木々の表現・描写・類語(植物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
日光を思う存分浴びているその杉は、尋恵の眼の高さあたりから濃密に深緑の葉を繁らせ、十数メートル上方に向かって細長いシルエットを作っている。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(枯れ木)見通しの利くようになった木の枝
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
高い堀と樫の樹が、こちらを見おろすように立っている
島崎 藤村 / 嵐 amazon
天を摩するほどの大木
宮尾 登美子 / 楊梅(やまもも)の熟れる頃 amazon
不揃いな樹々が気ままに梢を突き出し枝をねじる
日野 啓三 / 抱擁 amazon
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アカシヤの大木が 聳え、道をふさいで張り出した根を、自分の蔭で 蔽っていた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
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