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小さなしずくがゆっくり落ちていくのを、気が遠くなるような気持ちで眺めていても、やはりいつかは袋が空になって、薄紅色の血液が管を逆流し始める。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:88% 作品を確認(amazon)
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......。血液なんて一滴も流れていないかのような白くて弱々しい弟の腕に、ゴムを縛りつけて、無理矢理血管を浮き出させる。そして針と管を絆創膏で無造作に腕に張り付けるのだ。小さなしずくがゆっくり落ちていくのを、気が遠くなるような気持ちで眺めていても、やはりいつかは袋が空になって、薄紅色の血液が管を逆流し始める。そうすると看護婦がまたやって来て、さっきとは逆の順番で装置をはずしていく。合成樹脂の袋や管や針は、そのままダスト室に運ばれる。 だから、わたしがダスト室の重い扉......
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紅色(べにいろ・くれないいろ)
紅色・・・鮮やかな赤色。とくに、紅花(べにばな)の汁で染めた赤色。
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