(山脈の)伏した女の背中のような起伏
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 ページ位置:4% 作品を確認(amazon)
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山脈・山の連なり
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前後の文章を含んだ引用
......が、右は木のない湿原が尻ひろがりに遠く退いた先に、この島の脊梁をなす火山性の中央山脈の山々が重なり、前山の一支脈は延びて、正面の林の後へ張り出して来ていた。その伏した女の背中のような起伏が、次第に左へ低まり、一つの鼻でつきたところに、幅十間ばかりの急流が現われ、丘はまたその対岸に高まって、流れに沿って下り、この風景の左側を囲っていた。その先に海......
単語の意味
起伏(きふく)
背中(せなか)
起伏・・・1.高くなったり低くなったりしていること。高低。
2.栄えたり衰えたり、色々変化すること。
2.栄えたり衰えたり、色々変化すること。
背中・・・背の中央。背骨のあたり。動物の胴体の背骨のある側。胸や腹と反対の面で、両肩の間から腰のあたりまでの部分。背(せ)。背面。
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糸を引くがごとき連峰が夢よりも淡い
国木田 独歩 / 武蔵野 amazon
これらの山は皆まだ白い雪の斑だ。あたかも雪のない山に対して俺は日本アルプスの一員だぞ、とその肌の色を誇っているかのように。
深田 久弥 / 四季の山登り (1963年) amazon
山脈が皺のよった毛布のように拡がる
遠藤 周作 / 何でもない話 amazon
三つの山並みが金色、赤褐色、薄い紫色の三つの鮮やかな対抗色を見せてそびえる
レイモンド チャンドラー / 湖中の女 amazon
晴れた冬の日のアルプスの山々が、岩の殿堂のように厳かに立ち並ぶ景観
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
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海を分母に、空を分子にしたら、1を超えるのだろうか。
朝井 リョウ / もういちど生まれる「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
三浦三崎なるあの煙のような半島
牧野 信一 / 淡雪 amazon
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