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〔たいめいけん〕の洋食には、よき時代の東京の、ゆたかな生活が温存されている。 物質のゆたかさではない。 そのころの東京に住んでいた人びとの、心のゆたかさのことである。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:4% 作品を確認(amazon)
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洋食・西洋料理全般
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前後の文章を含んだ引用
......二階より安直に食べられるが、たとえば二階へあがっても、カレーライスをたのむとき、私は階下の安いほうのにしてもらう。そのほうが、なんだか、むかしの味がするからだ。〔たいめいけん〕の洋食には、よき時代の東京の、ゆたかな生活が温存されている。 物質のゆたかさではない。 そのころの東京に住んでいた人びとの、心のゆたかさのことである。〔たいめいけん〕の扉を開けて中へ踏みこんだとき、調理場の方からぷうんとただよってくる芳香が、すべてを語っているようなおもいがする。 この香りは、まぎれもなく牛脂......
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(デミグラスソース)洋食屋の扉を開けた瞬間、鼻をくすぐる特有のあの匂いは、思うに主として熱したラードとデミグラスソースの芳香が渾然一如となったものである。もうそれだけで腹の虫が鳴き、生唾が沸いてくる。
佐藤隆介・近藤文夫・茂手木雅章 / 池波正太郎の食卓 amazon
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ブランデーを少々ふりかけて、パーッと燃やしてトリのくさみをぬき、
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
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