茶の間はみじんこが沈むようにぴったり... | 室内(空間)が静かの表現・描写・類語｜小説の言葉集

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茶の間はみじんこが沈むようにぴったりと静まる。

幸田文 / 流れる　作品を確認（amazon）

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室内(空間)が静か

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部屋は、秒を刻む時間を感じさせないほどにしんとして、私だけが生きて活動していることを申しわけなく思うような静止した雰囲気をかもしだしていた。　人が死んだ後の部屋はいつもこうだ。

吉本ばなな / 満月キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録　amazon関連カテ室内(空間)が静か使われていない部屋・部屋主がなくなった部屋

図書室にはまた、じんとしみ込んでくるような静けさが戻ってきた。

小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録　amazon関連カテ図書館・図書室・書斎室内(空間)が静か

部屋（へや）は息気（いき）苦しいほどしんとなった。

有島武郎 / 或る女関連カテ黙る・沈黙雰囲気が悪い・重苦しい空気室内(空間)が静か

物音ひとつしない地下の薄くらがりの中で時間は死に絶えてしまったように思える。

村上春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録　amazon関連カテ静けさ・静寂黙る・沈黙室内(空間)が静か

外よりも、そこは一層に沈黙が深かった。

新海誠「小説君の名は。 (角川文庫)」に収録　amazon

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杉林が、物言いたげに幹を揺らしている

関連カテ草木のざわめき

大声が食堂の壁に反響して四方から耳を叩いた。

横山秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録　amazon

穏やかな悲しみに満ちていて、それでいてセンチメンタルでない

金属の何かを、小さい槌ででも叩いているらしい、澄み渡ったカン、カンカンカンという連続的な音で、だんだん伸子は眼を醒した。人の手先が細かに動いて発するその音には濃やかさがあり、その音のために却って朝の閑寂が増すようであった。

宮本百合子 / 伸子

あたりには物音ひとつなく、草の葉が日の光を浴びて呼吸する音までが聞こえてきそうだった。

村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録　amazon関連カテ静けさ・静寂木漏れ日

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