この辺りでは一番大きなマンションで百部屋以上はあるのに、廊下でもエレベーターでも、不思議なくらい人と出くわさない。それぞれの家が密閉されているように独立した空気が漂っている。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 ページ位置：4% 作品を確認（amazon）
この表現が分類されたカテゴリ
ビル・建物
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......どね。うわ、急がないとやばい」 もう七時三十分を回っている。私は最後の力を振り絞って、かつ丼をかきこんだ。 今、私が住んでいるのは、八階建てマンションの六階だ。この辺りでは一番大きなマンションで百部屋以上はあるのに、廊下でもエレベーターでも、不思議なくらい人と出くわさない。それぞれの家が密閉されているように独立した空気が漂っている。 自治会に入って、回覧板を回して、すれ違う人とあいさつをし、たまにはお隣さんと話しこむ。そんなふうに近所の人と付き合っていた暮らしもあった。それと比べると、少し......
ここに意味を表示
ビル・建物の表現・描写・類語（家・建物のカテゴリ）の一覧 ランダム５
（アパート）小さな門があるだけの、古いアパートだ。こんにゃくを横向きに立てたような形をしている。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー 角川文庫 amazon
高層のビル群は、重く低い灰色の雲を支えて視界の辺縁に寒々と立ちすくんでいる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
校舎と校舎の間に、きちんと四角い形の空が見えた。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「家・建物」カテゴリからランダム５
茨城県との県境の小さな山村
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
丘を少し上ったところにある隠れ家のようなコテージ
朝井 リョウ / 燃えるスカートのあの子「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
木造平屋の家が見つかった。北向きの玄関先に、申し訳程度の庭があり、八つ手が葉を茂らせていた。その先に台所の格子窓があり、すぐ横が玄関となっている。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
家・建物 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ
