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森の上部の線のあたりが暗く、それに比べて空が明るくなって月が後の森を出てその半月形の一部を森の上に現わすと、辺りの松や熊笹や穂のある雑草の上に、冷気の層が、音をたてて下りてくるかのように思われた。
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:37% 作品を確認(amazon)
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月の光・月明かり
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前後の文章を含んだ引用
......ているような星の層が、直接、彼の心に密接な関係をもっているかのような星々の群が、空からその輝きを撒いて、彼のこの心の中の混濁を洗うかのような感じがしていた。急に森の上部の線のあたりが暗く、それに比べて空が明るくなって月が後の森を出てその半月形の一部を森の上に現わすと、辺りの松や熊笹や穂のある雑草の上に、冷気の層が、音をたてて下りてくるかのように思われた。その空の白い暗い厚みのような、連なった巨大な星の動きを見つめながら歩いていると、大阪の街で教員をしている北住由起の姿が深見進介の胸の底に上ってきて、それがまた、......
単語の意味
冷気(れいき)
月形(つきがた)
半月(はんげつ)
冷気・・・ひんやりと冷たい空気。冷え冷えした気候。
月形・・・半月の形。半円の形。弓張月の形。
半月・・・半円の形の月。弦月(げんげつ)。弓張り月。
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高く 掛かっていた半かけの白っぽい月がいつか光を増して来た。
志賀 直哉 / 真鶴「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
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軒端にせまる山の上は星がいつぱいだ 氷水屋の硝子玉の簾のやうだ
田中 冬二 / 法師温泉「田中冬二全集〈第1巻〉詩 (1984年)」に収録 amazon
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