(植林した山)ひとつの山でも、日当たりや土の状態を見て、杉とヒノキの両方を植林することがある。土が瘦せていて日当たりが多少悪いほうが、杉にとってはいい。だからたいてい、八合目より下に植える。反対にヒノキは、山のうえのほうに植える。水はけと日当たりがいい場所を好み、杉よりは寒さや雪に強いからだ。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 ページ位置:63% 作品を確認(amazon)
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山
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前後の文章を含んだ引用
......というクスノキのてっぺんで吼えている。俺は一段下の枝に腰かけ、拓けた空と吹き抜ける風を味わった。 俺たちは西の山の頂上に来ていた。ヒノキの枝打ちをするためだ。 ひとつの山でも、日当たりや土の状態を見て、杉とヒノキの両方を植林することがある。土が瘦せていて日当たりが多少悪いほうが、杉にとってはいい。だからたいてい、八合目より下に植える。反対にヒノキは、山のうえのほうに植える。水はけと日当たりがいい場所を好み、杉よりは寒さや雪に強いからだ。 でも、山頂付近に植えるってことは、手入れするにも切りだすにも労力がかかるってことだ。作業現場にたどりつくまでに、延々と山を登っていかなきゃならない。危険も増す......
単語の意味
日当たり(ひあたり)
土(つち)
日当たり・・・日の光が当たること。また、その当たり具合。
土・・・岩石と有機物が混じって細かい粉末状になったもの。有機物は、生物の死骸およびその腐敗物、微生物などから構成されている。砂(有機物が含まれない)とは違い、植物が育ちやすい。
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灰色に蜿蜒 と続いた山壁
林芙美子 / 新版 放浪記
嶮岨(けんそ)な峰と峰とが襟を重ねたように重畳している。
近松 秋江 / 狂乱 amazon
白い鋼鉄の固さで空に突き出ている岩峰
新田 次郎 / 縦走路 amazon
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(古い町並みの所々に新しい店や建設中のビルがいくつか見られて、)まるで子供の歯がはえかわる時のように、街並みには一時的な奇妙な共存が見受けられた。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
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おかしな日本語の看板
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