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ワイングラスが倒れる。水島は自分の膝のナプキンをとりあげ、大急ぎで隠そうとするように、テーブルクロスに広がる赤い染みを覆う。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:41% 作品を確認(amazon)
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ワイン
拭く・磨く・洗う
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前後の文章を含んだ引用
......りながら同時に砂漠でもあるひろがりが二人を取り囲んで果て遠く広がり、どこか見えないところで絶えずさらさらと小さく崩れ落ちていく。触れたつもりもないのに、十和子のワイングラスが倒れる。水島は自分の膝のナプキンをとりあげ、大急ぎで隠そうとするように、テーブルクロスに広がる赤い染みを覆う。 一階のエレベーターの前で陣治が待っている。入り口のガラスドアをくぐる前から目ざとく十和子の姿に気付いて、おろおろと駆け寄ってくる。十和子が押したドアを同時に陣......
単語の意味
膝(ひざ)
膝・・・1.足の関節部で、腿(もも)と脛(すね)とを繋ぐところの前面。腿と脛の境の前面部。膝頭(ひざがしら)。
2.座ったときの、腿の上側にあたる部分。大腿部(だいたいぶ)。
2.座ったときの、腿の上側にあたる部分。大腿部(だいたいぶ)。
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ワインの味、おいしさを伝える表現・描写(アルコール飲料のカテゴリ)の一覧 ランダム5
洋梨に似た形をしたワインの瓶がテーブルの端にあり、そのラベルには葡萄を口に頬張り房を手に持った金髪の女の絵が描かれてある。グラスに注がれたワインの表面にも天井の赤い灯りが揺れて映っている。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
(紙コップで飲むワイン)「紙コップだけど。」 「うん、だんだん柔らかくなってきそうで、実にまずそうだわね。」
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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拭く・磨く・洗うの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
むきだしになった幹を砂袋で磨くことだった。 布越しに細かい砂に摩擦され、幹はこするたびに、なめらかな艶と光沢を帯びる。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
毎日土間のタタキを鏡のように洗わせなければ承知しない
野上 弥生子 / 茶料理「野上弥生子短篇集 (岩波文庫)」に収録 amazon
(水拭き、寝たきり老人の体を拭く)乳房の表面はタオルの水分を吸い取って、ほんのわずか潤んだ色をみせる。手を休めるとすぐにまた白っぽく乾いてゆく。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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「アルコール飲料」カテゴリからランダム5
盃の酒を口の中に放り込むような豪快な飲みぶり
外村 繁 / 筏 amazon
どす黒いと思われたその液体は、グラスを通すと金色だった。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
一本のビールが心地よく胃の腑に 染み透り、野を馳ける火のように体のすみずみまで熱く広がっていく。
阿刀田 高 / サン・ジェルマン伯爵考「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
文章を書くことは楽しい作業でもある。生きることの困難さに比べ、それに意味をつけるのはあまりにも簡単だからだ。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
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